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第328話

「膝合わせて…うん、そう…そのまま締めてて…」 言われる通りにすると、翔は自分のモノにたっぷりとローションを纏わせた。 そして、それを俺の股の間に差し込んで… ぬちゅり ぐちゅ ひえっ、何?この感覚。 ヌルつく液体と共に、両脇の玉を(かす)めながら、俺自身に沿うように進んでくる翔の楔。 背中にぞくぞくっと電気が走り鳥肌が立った。 擦り付けられて俺のモノも反応して勃ってきている。 背中にぴったりとへばり付いた翔の体温と心臓の音が身体に染み込んでくる。 合わさった楔同士はびくびくと脈打ち完勃ち状態だ。 翔がゆっくりと前後に動く。 今までとは違う快感が掘り起こされ、思わず吐息が漏れる。 いつも入ってくる場所を素通りされて、物足りなく思うのは、こいつにすっかり開発されたせいなのか。 薄く敏感な皮膚を擦られては、声が甘く変わっていく。 俺の腰を掴んでいた手が離れ、尖った胸の突起を摘まれた。 はあっ ダメだ、キモチイイ… このままイってしまいそう… 翔は、そんな俺の反応を見ながら、前後に突き上げるように強く揺さぶってくる。 一度熱を吐いた身体は、男の愛撫で再び蕩かされ、頭が朦朧としてきた。 「智…一緒にイくよ…」 悪魔のささやきに抗えず、俺が達するのとほぼ同時に翔もその欲を吐き出した。 ぱたっ、ぱたたっ とさっき替えたばかりのシーツに二人の愛液が飛び散った。 あぁ、またシーツ汚しちゃった…

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