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第348話

ご飯をお代わりしてプリンも2個平らげた凛は、しばらく絵本を読んだ後 「やだぁ、ふとっちゃうー。おいしすぎるって つみ ねぇ。」 とOLのような一言を残し、いつもの ちゅー をしてベッドへ潜り込んだ。 二人ですっきりとキッチンを片付けながら、まだ心配そうな智に何度もキスをした。 片付けを終えて、背中から抱え込んでぴったりとくっ付いて、ほっと一息つく。何とも言えぬ、ほっこりとした気分に癒される。 「昨日さ、秋山と峰のこと話そうと思ってたんだけど、お前ぶっ倒れてたから言えなくってさ。 聞いてくれる?」 「…うん、いいよ。どうせうまく くっ付いたんだろ?よかったじゃないか。」 「そうなんだよ!翔が言ってた通りになったよ。 どうしてわかったの?」 「だからさ、カンだって。 話聞いてたらさ、峰君って一途で真面目でワンコだろ?秋山、ほだされるって。 ましてや、お前にフラれたばかりの傷心状態だからな。付け入る隙だらけじゃん。 ワケありの二人っきりの旅行だぞ?何も起こらない訳ないだろう。 ま、峰君の粘り勝ちってとこかな。」 「そんな『フラれた』とか…もう言わないでよ。 俺は…お前だけなんだから…」 消え入りそうな小さな声で智が呟いた。

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