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第349話

「…ごめん。やっぱまだ嫉妬してるな…家までストーカーしてきた奴だぞ?簡単には許さないし、許せない。 お前に手を出されなくてよかった… ま、お相手が出来てよかったけどな。」 「…そうだよな。お前にとったら面白くない相手だよな…でも、俺にとったら同僚で、同じく同僚の峰の想い人で恋人でさ… 俺のことをずっと思ってた って聞いた時は驚いたし、何で?って思った。 そのことをずっと相談されてた峰のことを思うと、やりきれなかった。どんな気持ちで聞いてたんだろうって。 峰、そんな素振りちっとも見せなかったんだぜ。 だから、二人が上手くいって本当によかったって心から祝福できるんだ。」 「…お前って、本当にお人好しというのか、天然というのか…」 「天然はないだろっ!天然は。」 「くっくっくっ、ごめんごめん。そんなとこも全部大好きなんだよ。」 「誤魔化すな!」 首筋に唇を付けたままの俺の頭をべしべし叩きながら耳まで赤く染まった智を ぎゅっと抱き締めた。 「それで?俺に何を話したいんだ?」 「…もう、いいよ。瑞季君と分かち合うから。 翔には話さない。」 「そんなこと言わないで…聞いてやるから話せよ。」 「もう、いいってば。」 そのまま いちゃいちゃになだれ込んで、智を寝室に連れ込み、平日にも関わらず、軽めのラブタイムに持ち込んだ俺の勝ちだった。

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