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第351話
「おい、峰、声でかいって!ちょっと静かにしろよっ!他の人に聞こえるだろっ。
それこそ秋山に殴られるだけですまなくなるぞ。」
うーっ と唸って、峰が ムグムグと弁当を食べ始めた。
「今まで僕達散々峰君にのろけてきたからねぇ…
そりゃぁ言いたいよね…あんなことやこんなこと」
「そーなんだよっ!
キスしたら、とろんとした顔が色っぽくてさぁ、もう押し倒したくて堪んないんだよぉ。」
「あー、もう聞きたくなーい。俺と瑞季君は相手が外部だから、何言ってもそれ程ダメージはないんだけどさ、お前の相手、俺と同じ課だよ!?お前もだけど。
毎日顔突き合わすんだよ!?
なんか…いろいろ想像しちまうじゃん…
気まずい…
峰、悪いけど…一人で楽しんで。」
「えっ!?マジ!?
相沢…お前冷たいのな…
ねぇ、瑞季君は聞いてくれるよね!?」
「僕?僕は…元同じ課ですから…やっぱり気まずいですよねぇ…
バレたらとばっちり来そうですし。」
「あぁ、もう…二人とも冷たい。
俺がチョンガーの間もずっと聞いてあげてたのに…」
ぐすっ、ずずっ
あー、峰の泣き虫が発動しちゃったよぉー。
「おい、峰っ。泣くなよっ。」
「ううっ。だってぇ。」
「 だってじゃないっ!もうすぐ昼休み終わるぞっ!
これくらいで泣くなよっバカ!
秋山に…嫌われるぞ…」
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