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第352話

その一言で、峰はぴたりと泣き止んだ。 現金なもんだ。 俺と瑞季君は受、峰は攻。 そうだ、攻側の気持ち聞いてみよう。 「なぁ、峰。」 「なんだよぅ。」 「ちょっと聞きたいんだけど。」 「うん。」 「お前…『攻』だろ?」 ぶほっ げほっ、げほっ 「…なんだよっ、突然。変なとこにお茶入っていったじゃないかっ…それがどうした?」 おー、あっさり認めやがったな。 「『抱く時』って何考えながらしてんの? やっぱ、『どうやったらイかせられるか』とか考えてんの?」 ひっ と峰が大きく目を見開いて仰け反った。 「あー、それ僕も聞きたいです! うちの日向意地悪なんで、いろんなとこ…その…責めてくるんで…」 あぁ、瑞季君….君って意外と大胆なんだね… いろんなとこって…どこ!? うちの翔だってそうだよ! 身体中キスマーク付けたがるし。 「うちの翔だって! なぁ、なんでエスっぽくなんの?征服欲? なんで?なんで?」 「峰君!ちゃんと答えてよっ! その答えで僕の対処法が変わってくるんだからねっ!」 瑞季君、いつものバンビちゃんから小虎に変身している。がるるるって唸り声聞こえてきそう…変身しても大虎じゃないとこがかわいいな。 そんなに、あのダンナ激しいのか?

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