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第354話
あ…逆襲された…
「おい!相沢っ、瑞季君っ!
お前ら、どうなんだ?
ガンガン責められたら、本気で嫌なのか?
それとも、ただただひたすら優しく優しくヤれば満足するのか?
なぁ、なぁ、教えてくれよっ!!頼むっ!」
峰は挟んだテーブルを飛び越える勢いで詰め寄り、今度は俺と瑞季君が仰け反った。
コイツ、ガタイがでかいから、近くに来ると余計に迫力が増すんだよ…
「「うっ」」
「なぁ、教えろよー。頼むってぇ…」
「おい、駄犬。何やってんだ。」
その声は…
「…晃星…お前、メシ終わったんだろ?何でここに?」
「会社では名前で呼ぶな。ばーか。
おい、西條。お前んとこの、まーちゃん課長が探してたぞ。昼休み終わったら、第三会議室に来てくれってさ。多分ここにいるから伝えるって言っといたから。」
「あっ、ありがとうございます。
二人に話しときたいことあったんだけど…明日にする。
じゃあ、僕行くね。」
慌てて瑞季君が去り、腕組みをして上から見下ろす秋山と、小さく丸まってしょげている峰と、オロオロする俺が残った。
「あっ、俺も昼休み終わるから行くねー。」
「相沢ー!逃げないでよぉ。」
「後は任せたっ!!」
半泣きの峰を残して、そそくさと退散した。
しばらくして自分達の机に戻ってきた二人は…
ご機嫌な峰と、ブーたれた顔の秋山。
何があったかは…いや、想像したくない。
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