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第356話
俺の肩を抱き、髪の毛を優しく撫でながら
「愛しく想うお前を でろでろに甘やかして、俺の言うことだけ聞くように躾けて、いつも俺だけを見つめさせたい…って思ってるよ。
他の誰の目にも触れないように、外に出さないで鎖で繋いで家に閉じ込めて、育てたいとも思ってる。」
「うえっ!?拘束??監禁??」
「うん。『こんなにかわいい人を 何で外に出さなくちゃいけないんだ』って。
また、誰かがお前のこと攫っていったらどうするんだよ。
お前美人だしかわいいし。
俺は毎日一日中お前のことばっかり考えて、こんなことやらあんなことやら…お前が笑ったり膨れたり、目ぇ潤ませて甘えて色っぽく啼くのを妄想してるんだ。」
うっわ…翔…お前、残念な人だよ、それ…
イケメンスパダリ、どこへ吹っ飛んで行った!?
「翔…それって…ヤバい。変態…」
「変態とは何だ!変態って。
『愛の力』と呼んでくれよっ!!」
なにドヤ顔で威張ってるんだ。
俺は、こほっと咳払いを一つして
「とにかくっ、お前が病的なレベルで俺のことを好きで愛してくれてるのは、よーくわかった!うん。
この話はこれでお終いっ!さ、飲も飲も!」
「…『病的なレベル』って…
智… 俺の愛を病気と一緒にするのかっ??」
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