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第357話
「違うってばぁ!
『最上級に』俺のことを愛してくれてるんだろ?
わかった!わかってるって!
ね…?怒んないで?揶揄ったりしてるんじゃないんだって。」
かわいく小首を傾げて上目遣いで翔を見る。
じーっと見つめた後、ぱちぱちと数回の瞬き付き。
急に目の前が真っ暗になったと思ったら、唇に柔らかい感触が!
ヤバい!キスされてる!!
アルコールの残った舌を根元から撫で上げられ吸い付かれ、息が上がってきた。
「んんっ、んふっ、んんんっ」
首を左右に振って逃れようとしても、両手で胸を突っ張っても離してくれない。
抵抗する力が段々弱くなって、くったりと翔の胸に抱かれる形になってしまう。
銀糸を引いてゆっくりと唇が離れていく。
翔が悔しそうに呟いた。
「ほら、こんな顔。誰にも見せたくないんだよ。」
ダメだ。キスだけで気持ちイイ。このままの展開でいくと、またエッチになだれ込んでしまう。
昨日もいちゃいちゃから、そんな雰囲気になってしまったし。
何としてでも阻止しないと。連チャンのセックスは仕事に差し支える。ヤバい。
エマージェンシーコールが頭に鳴り響いている。
酔った頭でぐるぐると考えを巡らすが、その気になった翔のエロオーラがすごい。フェロモン全開で抗えなくなる。
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