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第367話

瑞季君の決意に、俺も峰も言葉が出なかった。 「退職届出したのも、日向にはまだ内緒なんだよ。勝手なことしてって怒られちゃうかも。」 ふにゃりと瑞季君が笑った。 俺「あ…だから、昨日まーちゃん課長が探してたのか…」 「うん。まーちゃん課長にはその時に。片岡課長には、一番に相談したんだ。 あの大騒動の時に、いろいろ手を打って僕の仕事がやりやすいように庶務に移動させてくれたのは片岡課長で、まーちゃん課長の後にその話をするのも気が引けて先に… 」 俺「それで、課長達何だって?」 「一応預かるけど、人事に相談するからって。」 峰「人事って、あのタヌキじゃねーかっ!」 峰が机を叩いた。 峰「あいつ、あの時瑞季君に酷いこと言いやがって…まあ、そのせいで社内の女性陣から総スカン食らって、いい気味だったんだけどな。 人事に何相談するんだろう…」 「うーん、わかんないけど、お任せしてある。 課内の仕事の差し支えのない早い時期にってお願いしてあるから。」 俺「瑞季君…それでいいのか?辞めて後悔しない?」 「僕は涼香ママの側にいない方が後悔する。」 俺「そうか…瑞季君がそこまで覚悟してるんなら…残念だけど俺達は見 守るしかないな…」 しんみりしているところへ、カツカツとヒールの音が近付いてきた。 「西條くーん、ご飯終わったー?」 噂のまーちゃん課長こと、浅井まどか課長の登場だっ!

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