372 / 516
第374話
「そうか…そうだよな。
でも、瑞季君は自分で一生懸命考えて行動したんだよ?
お義母さんの病気がわかってから、何とか手助けしたいってヘルパーの資格まで取ったんだよ?
相談しなかったのはマズイかもしれないけど…瑞季君の気持ちもわかってあげてよ。」
「…ということは、何かあった時は、智も俺に黙って行動するってことだな?」
うへっ?何でそうなる?
…あ、そうかもしれない。瑞季君に共感するってことは、俺も突っ走って事後承諾…になるかも。
黙って俯いてしまった俺を肯定したと取った翔は、やっぱりな…と呟くと俺を抱きしめた。
「智…お前の性格もわかってるし、黙って行動することも否定はしない。
けど…
一人で抱え込まないで、できるだけ俺に相談してほしい。
俺は、全力でお前を守るから。」
「うん…翔、ありがとう。わかった。」
見つめ合って…キス。キス。キスの嵐。
「もう、いつまでいちゃついてんのよっ!」
その声に慌てて唇を離す。凛だっ!
「そういうのは、りんがねたあとか、おへやでしてちょうだいねっ!
いっぱんてきに、こどものきょういくじょう、よろしくないのよ!」
「「はい、ごめんなさい…」」
ごもっともなご意見にぐうの音も出ない俺達だった…
そして…
凛の言う通りに、凛の寝付いた後、翔の部屋で、挿入なしのいちゃいちゃを楽しんだのだった…
ともだちにシェアしよう!