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第374話

「そうか…そうだよな。 でも、瑞季君は自分で一生懸命考えて行動したんだよ? お義母さんの病気がわかってから、何とか手助けしたいってヘルパーの資格まで取ったんだよ? 相談しなかったのはマズイかもしれないけど…瑞季君の気持ちもわかってあげてよ。」 「…ということは、何かあった時は、智も俺に黙って行動するってことだな?」 うへっ?何でそうなる? …あ、そうかもしれない。瑞季君に共感するってことは、俺も突っ走って事後承諾…になるかも。 黙って俯いてしまった俺を肯定したと取った翔は、やっぱりな…と呟くと俺を抱きしめた。 「智…お前の性格もわかってるし、黙って行動することも否定はしない。 けど… 一人で抱え込まないで、できるだけ俺に相談してほしい。 俺は、全力でお前を守るから。」 「うん…翔、ありがとう。わかった。」 見つめ合って…キス。キス。キスの嵐。 「もう、いつまでいちゃついてんのよっ!」 その声に慌てて唇を離す。凛だっ! 「そういうのは、りんがねたあとか、おへやでしてちょうだいねっ! いっぱんてきに、こどものきょういくじょう、よろしくないのよ!」 「「はい、ごめんなさい…」」 ごもっともなご意見にぐうの音も出ない俺達だった… そして… 凛の言う通りに、凛の寝付いた後、翔の部屋で、挿入なしのいちゃいちゃを楽しんだのだった…

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