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第383話
はぁー、課長のとこもかぁ…
そんな頻繁になんて、俺は無理だな。一週間でもこんなにオタオタしてるのに。
え?ということは、そんな状態の時に瑞季君の問題を解決してたってことか?
課長…すごいです…
「課長…どうやって乗り切ったんですか?
俺、ちょっと自信なくって…一人になるときっと泣いちゃいそうで…
こんなに依存してたのかってちょっと自分でも引いちゃうんですけど。」
「それだけ二人でいるのが、当たり前の普通なことになってるんだよ。
その『当たり前』が一番難しいことなんだけどね。
君達はもう、身体だけじゃなくって、心…魂がしっかりと結びついてるんだね、きっと。
俺は毎日電話したなぁ…声聞くだけで落ち着くんだよ。でも、俺も泣いたぞ?我慢できなくて。
時差があるからさ、あ、うちは今回イギリスだったんだ。後の請求が怖いけどね。ふふっ。」
課長も一人で泣いてたんだ…
「俺…以前は一人で全然平気だったんです。
でも今は…それが怖くて…
俺ってこんなに女々しい奴だったっけ?って…」
「それはさ、愛して愛される喜びを知ったからだよ。愛しく想う相手がいるって素晴らしいじゃないか。
次に会うのが結婚式なんてロマンティックだね!」
「…課長…寂しくて泣きそうになったら構ってくれますか?」
「今だって構ってるだろー?我慢できなければ凛ちゃん連れていつでも泊まりに来てもいいぞ?
さあ、仕事に戻れるか?ちょっと泣いてくか?」
「いいえ!大丈夫です!ご心配かけて申し訳ありませんでした!」
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