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第443話

思わず溢れた涙をキスで舐めとった翔は 「なんだよ、お前かわい過ぎて、いじらし過ぎて…何回俺を萌え死にさせるつもり? 俺のためにそんなことしてくれたの? 智…愛しても愛しても愛し足りない…」 そう言うと、俺の感じるところを集中して責め始めた。 擦り上げられるように的確にその場所を突いてきて、俺はそれだけでイってしまいそうになったが、翔が俺自身の根元を押さえてイかせてくれない。 「翔っ!なんでっ?お願い、イかせてっ!」 「まだダメだ。もっと、もっと気持ちよくなってから…イかせてあげるよ…」 そう言うと、ごりごりと硬い楔を回しては、あらゆる角度から俺を責め立てる。 閉じようとする両足を広げられ、繋がった部分を指でなぞられて泣きながら喘ぐ俺の髪をそっと撫でると、今度は大きく深いストロークでねっとりと抽挿してきた。 内壁ごと引き摺り出されそうな喪失感と、埋め込まれた時の圧迫感がすごくて、その楔を逃すまいと、自然に腰が付いていく。 自分の声なのに自分のものではないような高い嬌声が響き、淫らな息遣いで喘ぎ翔の名を呼び続ける。 もうダメ、イかせて…翔…お願い… うわ言のように繰り返し、イきたくてもイけな い もどかしさで、涙がポロポロ溢れ落ち枕を濡らしていく。

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