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第445話

ずんずんと熱量を持った楔が打ち込まれる度に、ひゅぅっと喉が鳴り、お腹の中から繋がった部分までが焼けそうに熱い。 掠れた俺の声は翔の名を呼び続け、力の抜けた指が翔の腕まで届かず、空を切る。 翔はその指をがっちりと絡ませて、シーツに縫い止めると、ますますそのスピードを早めていった。 俺の身体の全てを支配した翔の動きに、自分の意思とは関係なく腰が揺れ、涙が溢れて、止められない。 ぽたっ 翔の顎から汗が滴り落ちてきた。 瞳に朧げに映る翔の眉間に皺が寄り、切なげに俺の名前を呼び、甘く熱い吐息を吐いている。 あぁ感じてくれている…俺と…一つになっている… 溢れんばかりの想いを届けたくて、ただひたすらに掠れる声で名前を呼び続けた。 そして… 俺が絶頂を迎え、半透明の液を吐き出すと、翔は一段と大きく膨れた楔から、俺の奥に一気に熱い精を叩きつけた。 熱い…熱い… どくどくと体内に吐き出された液体が、じゅわりと肉襞を侵していく。 身体の外も中も心も全て翔に犯されて、それを嬉々として受け入れる自分がいる。 ああ、こんなにも人を愛することができるなんて… 翔に出会えてよかった。 翔に愛されてよかった。 愛おしい…俺の、生涯の伴侶… 快楽に落ち切った俺の身体は夢見心地のまま、余韻でまだふるふると震え、翔を咥え込んだ穴は、射精してもまだなお存在感を示す翔を逃すまいときゅうきゅうと締め付けていた。 「智…」 翔が俺の頬を優しく撫でる。

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