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第446話
重い瞼をこじ開けて目の前の夫を仰ぎ見た。
「少し…緩めてくれないと、食いちぎられそう…」
くすりと笑われ、羞恥でカッと頬が赤く染まる。
「…えっ?あっ、ごめん…」
あたふたする俺を面白そうに眺めていたが
「…ごめん、今のでまた…」
俺の中で、ぐんと質量を増したソレが動き出した。
「ふえっ?あんっ、あっ!」
俺の中に残っているローションと翔が吐き出した大量の白濁液が混ざり合い、ぐちゃぐちゃと派手に淫猥な音を立てている。
「あっ、その音、いやっ!ああっ!いやだっ!」
「どうして?すごく愛らしい音だよ?
智、すっげぇかわいい。色っぽくて止まんない。
もう一回…ね?」
翔は、俺の膝裏を抱えるとくいっと腰を高く上げ、上から突き刺すように抽挿を始めた。
たっぷりと濡れそぼった俺の中に、焼け付くような翔の楔がさっきよりも深い場所まで入ってきて、俺はただ目を大きく見開き、感じるまま狂った嬌声を上げていた。
結合部が丸見えになり、翔の大きく赤黒い楔が出入りするのがはっきり見え、恥ずかしいがなぜか目を晒すことができない。
何か別の意思を持った生き物のようなソレは、ぐちゅぐちゅ ぷちゅっ という音とともに俺の中で暴れ狂っていた。
滑った液体がお互いの陰毛に絡みつき擦れ合い、そこからもじんわりともどかしい快感が生まれている。
恍惚とした表情で俺を見つめたまま、その動きを加速していく翔は、神々しささえ感じられ、俺はもう身も心もこの男に逆らうことはできないのだと悟った。
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