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第449話

あーぁ、このワンコは開き直ったよ。 仕方ない…俺も…正直に伝える。 「…ホントは…俺だって…俺だってお前が欲しくて…堪らなかったんだ。 だから…お前に抱かれて、俺のことを真剣に愛してくれてるって、全身で、魂で感じて…うれしかった。 …ん?翔…これ…」 ふと視線を下に向けると…身体中赤く散らばる斑点が…数、前より増えてる…気がする。 咎めるように翔を見ると、ドヤ顔で 「ほら!お前だって。俺達は愛し合ってるんだから… それは俺のものっていう印!毎日つけてやる。 あ、見えるとこにはつけてないぞ?一応。」 あー、こいつには敵わない。 思わず吹き出すと、きゅっと強く抱きしめられ、その反動でお湯がザバッと溢れ出した。 「…湯あたりするとマズいから出るか。」 抱き潰されて動けない俺を抱いたまま、翔は脱衣所へ行くと俺を丁寧に拭いてドライヤーで濡れた髪を乾かしてくれた。 ぴっと糊の効いた新しい浴衣に着替えさせられ 「翔?さっきの浴衣は…?」 「ん?どろどろにしたから。その柄、気に入らない?」 「いや、これも好きだけど…何度も着替えていいの?普通一泊一枚だろ?」 「女将が『浴衣もシーツも好きなだけどうぞ』って。10セットくれたよ。足りなかったらまた出してくれるから。汚した物は、まとめてカートに入れとけばいいんだ。 って、痛い!何で叩くの?」

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