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第450話

顔から火を噴きそうになった。 翔は、真っ赤な顔でバシバシ叩く俺の手をガードしながら抱き込んだ。 「さーとーしぃ、何怒ってんの?」 「だって、だって、それって…『どれだけエッチしてもいいですよ』ってことじゃん? それに… カートのシーツでどれだけヤったかバレるじゃん! うわーっ…恥ずかしい…」 「何が恥ずかしいんだよっ!俺達は新婚さんだぞ? 愛し合ってる夫夫だよ? 三日間篭ったらヤること決まってんだろうがっ! 小娘じゃあるまいし、いい年した大人が…それもあっちは仕事だよ? いちいちそんなことで構ってこないよ! それともなにか?智は俺とのラブラブ ハネムーンを止めて帰るのか? …そんなに嫌なら…キャンセルして帰ろうか…」 最後は泣きそうな小さな声で…あぁ、もう、わかったって。 「…わかった。わかったってば。 でも、なるべく…汚さないように…」 くすん、すん あぁ、何で泣くの?わかったって言ってるじゃん。 「翔…わかったから。ごめん。帰らないよ。 こっち向いて。泣くなよ。もう…泣き虫。 楽しみにしてたんだもんな。俺だって… でもさ、こんなあからさまなの…いかにも『俺達ヤりに来ました』っての…ちょっと恥ずかしいよ。」 「…俺が頼んだ…」 あー、もう、ばか。

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