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第455話

「はあっ、ん、智…智ぃ…んっ」 強請るように腰を揺らめかせ、俺から視線を晒さず翔が悶えている。俺も翔の目を見つめたまま愛撫を続ける。お互いの…全身の熱が上がっていく。 「翔…すげぇ色っぽい…キレイだ…」 俺の中の雄が『コイツを征服したい』と叫んでいる。 心臓がばくばくと暴れ始め、俺の腰も思わず動き始めている。 両手に想いを込め、角度を変えたり強弱をつけて愛し続ける…お互いどこをどうすれば感じるか、幾度も肌を重ね合い熟知し過ぎているが、それ以上に早くイかせてやりたい、俺が作る快楽を翔に与えたい… 俺の拙い愛撫に翔の楔がうれしげに反応し、今にも爆ぜそうに膨らんできた。 「うっ」 一言唸るような声を上げた翔が、白濁の液を吹き出すように飛び散らせ、二人を同じ匂いに包んだ。 それでもなお、ぴくぴくと反り返る楔が愛おしくて堪らず、俺は白い液を纏ったそれを躊躇うことなく口に含んだ。 「智っ?」 胸を大きく上下させながら翔がびっくりしたように叫んだ。 こんなにさせるほど…俺のことを思ってくれているのに、俺は…俺はお前の遺伝子を残してやることはできないんだ。 ごめん、ごめんなさい、翔… 知らず知らず溢れ出した涙が頬を伝うが、ただひたすらに愛おしい伴侶の熱い楔を舐めしゃぶり扱き… やがて翔は俺の口の中で…果てた。

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