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第461話

満面の笑みで鼻先にキスを落として智を抱き上げると、当然のように両手を首に絡めて身体を預けてくる。 一つ一つの動きから智の溢れんばかりの愛が感じられて、俺はふわふわと雲の上を歩いているように高揚していた。 智を抱いたままお湯で床を温めたところへ、そっと下ろしてやった。 何か言いたげに俺を見つめる智に 「ん?どうした?具合悪くした?」 顔を覗き込んで尋ねると 「…洗って…」 俯いて小さな声でささやいた。 あぁ、全くコイツは!! どれだけ俺の理性を破壊したら気が済むのかっ! ガラガラと音を立てて理性のカケラが崩れていった… プシューっと火山の噴火のように沸騰した頭をフル回転させて 「あっ、あっ、そ、そうかっ。そうかっ。 こっ、ここに、座って?」 興奮のあまり滑舌悪く答えながら、智を風呂イスに座らせ、背中から身体全体へお湯を流し始めた。 智は俺を無言でじっと見つめ、されるがまま。 昨日の情事で身体中に咲いた赤い花が上気した白い肌に美しく映えている。 もこもこに泡立てたボディソープをそっとその身に纏わせ、緩やかに撫で摩り洗っていく。 時折ぴくりと身体を震わせるのは、イイところに当たっているからだろう。 俺の手にしっくりと馴染んだ肌が心地いい。 智の艶やかさに見惚れて、ついつい手元が疎かになるのを そして 無茶苦茶に弄り倒したくなるのを必死で我慢して… 俺も、再び立ち上がりそうな己の分身を泡でもこもこに包み誤魔化して、一気にシャワーで流してしまう。

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