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第466話
「あー、楽しかったぁ!なんかさ、土産物屋さんってテンション上がるよな。いろんなもんあるし。
その時すっげぇいいなと思って買っても、家に帰ると『なんでこんなもん買ったんだ』って反省するんだよ。」
「智さ、今日はその『こんなもん』は買ってないよな?」
「今日は我慢したよ!余計な物は買わなかったぞ。
ふふっ。偉いだろ?」
「ドヤ顔で威張るとこか?そこ。」
小洒落た喫茶店でワンプレートのランチを食べてから、何軒かの土産物屋を回った。
両手に戦利品の紙袋をいくつも下げて、ぶらぶらと通りを歩いている。
凛が好きそうなお菓子もいくつか買った。
今頃ヒラヒラのドレスを着て静々とリングガールをしているんだろうか。
「あー、結局隼人さんと遙さんにも連絡してないぞ!
凛を預けっ放しで…日中は結婚式で忙しいだろうから、夜 電話してみるよ。
あいつのことだから、いい子でかわいがってもらってるんだろうな。
片岡課長のパートナーさんにも気に入られてさ。
警備会社の奥田部長にもスカウトされてたんだぜ。
凛って…侮れない…」
「あいつは本当に不思議な子だよ。
子供のくせにやけに大人びてて、俺達以上に物事理解してる。
両親がいない分、たっぷりの愛情で育てるつもりだ。絶対に寂しい想いはさせない。」
「うん。俺達の大切な娘だから。」
「お前は俺だけがたっぷりと愛してやる。」
「…うっ…よろしくお願いします…」
二人で声を上げて笑った。
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