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第471話
膝を掬い上げ横抱きにすると、ずんずんとベッドへ直行する。
「えっ?えっ?翔?」
慎重にベッドに横たえると上から見下ろしながら
「智…愛し合いたい。」
智の目を見つめて一言、精一杯の想いを込めて伝えた。
じわっと潤んだ瞳に俺が写っている。
「…きて」
俺は自分の浴衣を捲り上げ智に跨ると、両手で頬を包み込み、啄ばむようなキスをした。
ちゅ ちゅ という軽い音が次第にじゅるっ じゅるっ と粘着質な音に変わってくる。
気が付けば絡み合う舌がお互いの口内を弄り、飲み込めずに溢れた唾液が智の口の端から流れている。
それを下から上へと舐めとって、キスを繰り返す。
一旦キスを止めては、息の上がった智を欲情を帯びた目で眺めては、またキス。
「んっ、んふん、んふっ」
溢れるのは甘い吐息。
智の手が俺の浴衣の腰紐に伸びて、しゅっと解いた。
はらりとはだけ、既に勃起した俺自身の先が下着からはみ出していた。
智は愛おしそうに、下着越しにそれを両手で何度も撫で上げ、濡れた切っ先を指でくるくるとさすっている。
俺も智の腰紐をわざとゆっくりと外し、襟元を片側ずつ開いた。
二人とも前のはだけた浴衣を羽織り下着をつけたままの状態で、じっと見つめ合っている。
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