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第472話

先に動いたのは智だった。 俺の下着を股関節まで下ろして屹立したものを取り出すと、頬に擦り寄せた後、戸惑いもなく口に含んだ。 柔らかく温かい口内に包まれ、気持ちよくて鳥肌が立った。 半分目を閉じて首や舌を動かしうっとりと愛撫するその姿が、愛おしくて堪らない。 羞恥からか欲情からなのか、長い睫毛が震えている。 智は俺の感じるところに入念に舌を這わせてくれていた。 その行為に俺自身もぴくぴくと反応し『気持ちイイ』と智に伝わっているはず。 労うように髪を撫でれば、咥えたままふにゃりと微笑みを返してくる。 愛おしい…大好き…愛してる… 智の想いが唇から溢れて、うれしさで泣きそうになる。 そのうち上下する動きが少しずつ早くなり、智の口淫のテクに耐えられなくなった俺は、智の頭を抱えてその口に欲を吐き出した。 口を離すことなく喉を鳴らして全て飲み切った智が、切っ先にキスをして一つ大きな息をついた。 「ごめん、飲ませて。大丈夫か?」 「…平気。…お前のものなら何でも愛おしい。」 全く…俺の嫁は… 簡単に俺を粉々に打ち砕く天才だな。 「そんなに…煽るなよ。」 「…煽ったら、ダメなのか?」

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