471 / 516

第473話

「お前ってヤツは…かわいいこと言うなよ…」 欲を吐き出してもまだ俺自身は萎えず、萎えるどころか智の萌え行動に、益々元気になっていた。 それを見た智が頬を染めて言った。 「…あ…翔…また大っきく…」 ぶちん 完全に理性が切れた。 俺は自分の浴衣と下着を脱ぎ捨てると、智をうつ伏せにして背中からはだけた浴衣と下着を剥ぎ取った。 「翔っ!?」 身体中そっと撫でさすっていくが、うつ伏せになった智には俺が何をしているのかが見えず、戸惑いと不安が肌から伝わってくる。 「…翔…」 横を向いたまま、俺の名を呼ぶ智。 その唇にキスをすると 「たっぷり…かわいがってやるから覚悟しろ」 ぴくっ と智が身体を震わせた。 羽が生えてそうな肩甲骨にキスをして吸い付くと、赤い跡が残っていく。 一つ、二つ、三つ………… 弱いところに吸い付かれ、智が身を捩って耐えているのがわかる。 昨日の花びらの上に更に上書きを幾つも幾つも、花吹雪のように散らしていく。 我慢できないのか、時々 あっ、くうっ と熱い吐息が唇から溢れ、シーツを掴み損ねた両手は握り締められ震えている。 背中から双丘に場所を変え、また吸い付いて花を咲かせる。 空いた両手で滑らかな肌を撫でながら。

ともだちにシェアしよう!