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第476話

ゆるゆると、前後に左右に腰を動かし、智の感じるところにワザと当たるように動き、その度に甘い甘い喘ぎ声が断続的に響いている。 潤んだ瞳と半開きの唇が絵画のように官能的で、こんな美しいものを手に入れた喜びと感謝で、俺の胸は高鳴り、鼓動が激しく踊っていた。 もう、我慢ができずにカリまで引き抜きまた奥まで突っ込む…その動きを次第に大きくしていくと、堪らなくなったのか智の腰も不規則に揺れ始めた。 揺れる腰を掴み、お互いの動きを合わせると、パンパンと肉玉が触れ合う音と、ぬちゃくちゃという音が、淫猥なハーモニーを奏で、耳からまた欲情していく。 半分意識が飛んでいそうな智は、俺の両腕を力の入らない手で必死で掴み、襲いくる快楽に身を任せ、腰を振っていた。 ぞくっとするほどの色気を振りまき、俺の名前を呼び続ける愛おしい伴侶に翻弄され、俺の昂りは最奥へと突き進み、今、正に爆ぜんとしていた。 それを必死で耐えて、激しい抽挿を繰り返し二人で高みに到達する。 「あぁーーーーーっ!!」「うぅっ」 放出の果てに訪れた征服欲や安堵感といった様々な感情と、脳髄まで痺れるような快感に頭も身体も支配されながらも、目の前の愛する人をかき抱く。 幸せそうにふんわりと微笑む智は女神のようで、ひと時も目を逸らすことができなかった。

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