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第491話
直接的な刺激に身を捩れば、そっとそこを掴まれて、甘い吐息が口から溢れる。
「今日は声を我慢するの…なしだよ。
感じるまま…啼いてくれ…」
蕩けそうな低い声でささやかれ、また身体が跳ねる。
「…意地悪。その声反則。」
「ふふっ。声だけで…イかせてやろうか?」
「翔…今夜はそんなの嫌。優しく…たっぷりと。俺が狂うほどに甘やかしてくれないか?」
「かわいいお前のお願いなら仕方がないな。
じゃあ、二人で…溺れて狂ってしまおう。」
そう言うと翔は俺の全身を優しく撫で始めた。
くすぐったくて笑いを堪えていたのが、段々と身体の奥からぞわぞわと快感がせり上がってきて、息が上がってきた。
堪えきれずに口から溢れるのは、熱く甘い声。
それを聞いた翔は、手の動きを止めずにあちこちにキスをしては吸い付いて跡を残していく。
あぁ、また花が咲くのか…
この跡があるうちは、俺は翔の所有物だという証拠。まだ消えずに赤々と残るその上から、また吸い付かれ俺の身体は満開の花が咲き誇る。
男の身体ってなんて正直なんだろう。
身体に当たる翔の楔は、てろてろと滑って光りながらかちかちになっていて熱い。
俺のも…雫をこぼし、ぷるぷると震え翔を誘う。
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