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第495話
イきそうなのにイけない。もどかしさにまた涙が浮かぶ。
「翔、もう、やだぁ」
甘えた声で非難するとクスクス笑いながら頭を撫でられた。
「かわいいなぁ、智。笑顔も泣き顔も怒った顔も…みんな魅力的だ。
他の男達にこんなかわいい顔、見せるなよ?
お前は俺のもんなんだから。」
かわいいを連発して、どさくさに紛れて切っ先を蕾に押し付けて少しずつ侵入してくるのがわかる。
はあっ と吐息を漏らすと、ずんずん中に入ってくる。連日愛されて蕩けきっているその部分はすぐに柔らかく解れて、大きくなった翔を受け入れていく。
襞を掻き分けて肉壁を擦りながら奥へ奥へと入っていき、ついに根元までずっぽりと咥え込んでしまった。
「はぁっ、お前の中…あったかくて、気持ちイイ…」
翔が埋まったお腹をするりと撫でられて、思わず身震いした。無自覚に力が入りきゅっと締め付けると「うっ」と呻き、『そんなかわいいことすんなよ。』と耳元でささやかれて心臓が跳ね上がる。
愛する伴侶の熱い楔が脈打って存在感を示している。
早くそれで奥まで貫いて。
熱い液を最奥に注いで。
俺の…恥ずかしさがなくなるように乱れさせて。
「翔…動いて…もう、お前が欲しい… 」
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