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第506話

「…お前だって。何でも完璧なお前のそばにいてもいいのかって、いつも自問自答している。 でも離れられない。お前が好きだ。愛している。」 翔の目をしっかりと見つめて答えると、愛おしげに微笑まれ髪の毛を撫でられた。 おでこにキスして、ベッドから降りて俺から少し離れると、一枚また一枚と、俺に見せつけるように着ているものを脱ぎ始めた。 露わになっていくその肌が美しくて見惚れていると、(またそんなに見つめて)と耳元で囁かれ抱きしめられて、身体が反り返る。 愛する男との愛情溢れる行為が、こんなに素敵でこんなに愛おしいものだなんて。 触れ合う素肌が熱くてどうにかなりそうだ。 見つめ合いキスして、手を肌に滑らせて、抱きしめ合い、また見つめ合う。 ただ『愛してる』とささやき合って抱きしめ合う、何者にも代え難いこのひと時。 触れ合うだけで心が満たされて不思議と落ち着いていく。 こんな感覚、誰と恋愛をしても今までになかった。 翔だけ。翔が初めて。 触れないところがないくらいにひたすら身体を撫で合い、深い深いキスをして愛し合う。 これから訪れる歓喜と快楽の時間を待ちかねて、身体中の細胞が踊っている。 先端からは止めどなく愛蜜が滴り落ち、後口はひくひくと蠢いて、熱い楔が打ち込まれるのを今か今かと待っている。

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