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第507話

膝をぐいっと深く曲げられ、曝け出された蕾に躊躇なく口付けられ、身悶えして抜け出そうとするが許してもらえない。 ひたすら唇と舌でとろとろに蕩かされて、ただただ『愛してほしい』『かわいがってほしい』『もっと舐めてほしい』という獣じみた欲のほうが大きくなって、恥ずかしいとか嫌だとかそんな感覚が抜け落ちていく。 大胆にも自分から足を開き、潤んだ瞳で翔を誘う。 「…早く…挿れて…お前をココにくれよ…」 やっとの思いで絞り出した掠れ声は届いたか? 突然の俺のお願いに翔は驚いた顔をしたが、すぐに破顔すると 「お前のおねだり、うれしいな、智。 待ってな。今からたっぷりとコレ、やるからな。」 二、三度しとどに濡れた切っ先を擦り付けると、大きな熱い鉄槌がずぶりと俺の中に入り、襞を擦り掻き分け進んでくる。 その圧迫感に喉がひゅぅっと鳴り、涙が溢れるが、大きく深呼吸して翔の動きに合わせていく。 何度も愛し合って受け入れてきた楔は、遠慮もなくぐいぐいと肉筒を分け入り、難なく根元まで収まった。 その楔に襞の全てがきゅうきゅうと吸い付いている。 はあはあと息を吐く俺の目元の涙を拭き取ると 「ほら。お前の好きなもの入ったぞ。すっげえ吸い付いて気持ちイイよ。俺達は一つなんだ。 智、愛してるよ。」

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