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第4話

「ああっ……あぁ、ああ゛っああ゛かはっ! けほっけほっ……!!」  後ろから容赦なく貫く太い杭。猛り立ったままいつまでも硬さをなくさない獰猛な雷撃に優我は内臓を押し潰されそうになりながら堪えていた。 「ああ、気持ちぃ……いいよ、優我。お前のなかドロッドロッ」  ふははっと悪魔のように笑いながら優我を責め立てる男、松澤駆はいつにも増して焦燥感に駆られていた。 「あっもう……さんかいめっそろそろ終わってっ……!!」 「はぁぁ? 何言ってやがるこれからだろうが……よっ!!」  ズンッと再び動き出した律動に優我は目を見開き紅潮した顔を駆に見せないように下を向きながら堪える。シーツのうえに置いた両手は拳を作り上げ、わずかに震えていた。 「優我、こっち見ろよ」  駆は片腕を前へと伸ばし、優我の顎に触れる。掴んだそれをぐいっと後ろに向けさせ涙に濡れた頬を硬い親指で拭った。不器用なその仕草に優我は、はっと息を吐き力を抜く。  その瞬間、見計らったかのようにぐぐんっと前へと進行した質量に優我は堪えきれない声を漏らした。 「ああっっっ!! あーーーーっあぁぁぁあっっ!!んあ゛っぁぁぁあ゛っ」  奥の突き当たり、そんなとこまで入れられたことはない、そんなことは嘘である。何度もこの男に暴かれているそこで快感を得ることを覚えてしまえば、突かれるたびに喉から嬌声を漏らしてしまう。 「はぁ、はぁはぁっはぁっ」  少しおさまった熱棒を取り出し、駆はベッドを降りると真っ先に机へと向かう。かろうじて下着は身につけることを覚えたようだ。  優我はというと、ベッドに放り出されシーツのうえで息も絶え絶えに横たわることしかできないでいた。脚の間からツーっと垂れる精液に無性に腹が立ったが、指先さえ動かすことが億劫なこの状況ではどうすることもできないのであった。  駆はまるで何かが乗り移ったかのように業炎を吹く勢いで筆を執る。今どき珍しいアナログ式に原稿用紙を書き潰していく。  こちらなんてちらりとも気遣わないその様子にすでに呆れ笑いしか出てこなかった。優我はそのまま事切れたかのように眠りに就く。数時間が経った頃、暗闇に浮かび上がる黒影。ベッドのうえに蹲る白い身体を毛布で覆い、飛び出た藍色の髪へとそっと口づける。その吐息は心なしかロゼ色を纏う月のようだった。

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