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秋の日の夜に 4

体と髪を洗って湯船に浸かる。 かえではなかなか来ない。 「かえでまだかなぁ?…」 かえでside この日は長期ロケからさくらが帰ってくる日。ひなはまだ小学5年生。俺が中1でさくらが高2。そんなある日だった 「ひな…お前はやっぱりさくらがいいんだよな…たまには俺のことを見てほしい…」 それは叶わないけど… 「お待たせ」 「かえで!!」 …犬みたい…さびしかったのかな? 「おそいよーかえでーお風呂で遊ぼうと思ってたのに」 「ごめんごめん。キリのいいところまで本読んでからって思ったら遅くなっちゃった」 急いで体を洗い湯船に一緒に浸かる。 うちのお風呂は広目だから余裕で一緒に入れる 広い湯船で本のことを話してるキラキラした目が可愛い… 初めてあったときから俺はひなのこと好きだった。 でもひなはいつもさくらしか見てなかった。 自分から話しかけられなくて遠くで静かに見守ることしか出来なかった さくらの行くところ行くところ一生懸命付いていくひなが可愛かった 好き…ひなが好き… いきなりひなを抱き締めてみた 「なに?どしたの?」 「ひな。」 「ん?」 首をかしげながらこっちを見たひなに我慢が効かずキスをした 「え?ちゅう?」 「ん。嫌?好きな人とするんでしょ?せいさんともあさひさんとも」 「うん。」 「俺もひなが好きだからちゅうした。だめだった?」 「びっくりしただけだよ」 何もわからないであろうひなの唇を奪うことでなんとなく満たされた。それなのに… 「ひな。もしかして…さくらともしたことある?」 「あるよ」 …ショックだった…やっぱり俺は一番にはなれなかった。 「どうしたの?」 「なんとなく寂しかっただけ。俺だけしてなかったってことでしょ?」 「ごめん!だって…かえでとあまり一緒にいたことってなかったからさ…」 そうだね…そうだよ…だってひなには俺のことなんて見えてなかったんだから… 「かえで?」 「さくらとしたのってどんなやつだった?」 「ん?口の中くちゅくちゅされたよ。何かわかんないけど気持ち良かった」 え…小学生相手に何やってんだよ…さくら…流石に俺にはそれはできない。

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