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秋の日の夜に 6
「ただいまぁ!」
「はるさーん!お帰りなさい」
「よぉ。ひなちゃん。いらっしゃい。ごめんね。また星が急に仕事になっちゃって。朝陽さんは明後日だろ?」
「うん。でもね。はるさんにも久しぶりに会えたから嬉しいよ」
「良かった。」
「ただいま」
「さくらー!!!おかえりー!!」
直後帰宅してきた背の高いさくらに飛び付くとさくらがしっかり抱き締めてくれた。さくらの匂いを吸い込むように胸に顔を埋めグリグリと頭を擦り付けた
「相変わらず熱烈歓迎だね。ひな。また背がのびた?」
「うん!少し伸びたよ!でもねぇなかなかさくらには追い付かない」
「追い付かれてもやだなぁ」
「えぇ。いいじゃん!」
「おかえり。さくら」
「ただいま。かえで」
「お疲れ様」
二人はとても仲が良いと思う。正直羨ましい。俺は一人っ子だから
「さくら。後で俺の部屋来て。話ある」
「何?ここじゃだめ?」
「二人で話したい」
「わかった」
「えぇ!!ずるーい!!僕も!!」
「だぁめ!」
「ちぇ…わかった…」
二人で秘密なんて…ずるい…でも嫌われたくないし素直に頷いた
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