599 / 690
そんなある日 12
さくらside
「日葵」
「っあっ!!ちょっ…もう…無理っあっ!!さくらぁ…あぁっ!」
「日葵、日葵」
今俺の目の前でイキ狂う日葵。
ごめんな…辛いよな…でも…ごめん…
気を失った日葵を綺麗にして寝かせる。
オーナーに電話を掛けた
「ごめん。オーナー。やり過ぎて気を失っちゃった…この後予約入ってた?」
「入ってた。どうした?さくら。らしくない」
「まぁ色々ね。ひまのお客さんって他の人じゃダメ?俺代わりに行くけど」
「いいのか?」
「うん。売上はひまでいいから。俺は何もいらないから」
「さくらをそんな…」
「相手が大丈夫ならこの後のひまの分俺が回るから」
「聞いてみるね。」
何もかも忘れたい…二人との幸せだった日々を…全部…全部…
もう涙さえも出やしない。
それだけ俺は二人のことが好きだった…他の人にやるくらいなら二人でうまくいってくれればいい…
ともだちにシェアしよう!