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そんなある日 23

「陽向。かえで」 「何?」 会社に来ることは滅多にない父が現れた 「さくらに…会いたい?」 「知ってるの?どこにいるのか」 父は静かに頷いた 「知ってたのに隠していたってこと?」 「さくらの希望でな」 「さくらの…」 「お前達はもう随分大人になった。もうさくらを迎えにいける力も着いた…でしょ?だから教えてあげる…あの後さくらに何があってどんな思いでいたのか…」 父の話を聞き複雑な思いだった。でも迷いはなかった。 「二人で迎えに行く」

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