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新たな旅路 3
撫子side
「撫子くん…好きです!付き合ってください」
「僕男だけど」
「でも…君の事が好きなんだ」
そういうと目の前の男は俺に抱きつこうとする…
本当に…やめて欲しい…僕はいたってノーマルだ。好きなのは女の子。だけど両親の可愛いところをすべてうまい具合に取ったらしく…昔から女の子に間違われていた。
両親ともに幼い頃はそうだったようなのだが…正直面倒だ…
まだ僕が幼い頃。この容姿のせいで知らない男に拐われそうになった事がある。たまたま仕事で近くに来ていた相馬さんに助けられたことで事なきを得たのだが…。
それから自分の身を守るためあらゆる格闘技を習った。
だから…
「やめて。そういうの。じゃあね」
抱きつこうとした男を投げ飛ばし立ち去った。
男は自分より小柄な僕に投げ飛ばされたことでプライドが傷付きすぐ諦めてくれる。
でも投げられたなんてまわりに言えないから結局僕の儚い男の子扱いは変わらなかった。
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