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新たな旅路 20

「ねぇねぇ。かーくん」 「ん?」 「かーくんとなーちゃんは恋人?」 「は?」 「二人とも美人さんだからお似合いって思って。俺入る隙無い?」 それはその日の昼休みのこと…3人でほとんど人が寄り付かない空き教室でご飯を食べていた。 果林くんからかーくんと呼び方が変わってるのはまぁどうでもいいんだけど。仲良くなるの早すぎ… 流石似た者同士… 「なぁにいってんの?みおちゃん。俺たちは何でもなぁい。ただ俺がちょっと面倒事に巻き込まれたときに撫子が助けてくれたの。だから恩人ってとこ?俺の一方的な片想いさ」 「片思い…やっぱりかーくんはなーちゃんが好きなんだね」 「好きじゃなきゃ友達やってないっしょ?」 「友達だけ?」 「何?みおちゃんなーちゃんに惚れた?見かけによらず男前だもんね」 「できればお付き合いしたい」 「美陸…お前は何を寝惚けたことを言ってるの?面倒だからやめてくれる?いったじゃん。僕は女の子がいいって」 「えぇ?いいじゃーん!!俺にしよ?ね?ね?」 「いやだ。それならまだ果林の方がましだ」 「ええ?まじでぇ?付き合っちゃう?」 「やだね」 「撫子ったら…つれないねぇ」 バカみたいに話しながら時を過ごす。 「そろそろ時間だ。戻ろっか?」

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