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新たな旅路 25

「美陸…お風呂…入れる?」 「ん…動けない…ごめ…」 そう言う美陸を横抱きにして風呂に連れ込む 「なーちゃん…力持ち…」 「それなりに鍛えてるからね。美陸軽いし」 「カッコいい…好き…」 好きとか…言うな…バカ… 「な…ちゃ?」 これまでは聞き流してきた何でもないその言葉は今の僕にとっては猛毒…美陸の言う好きと僕の気持ちは…違う…僕は…本当に…完全に美陸に落ちた…そう自覚してしまう… いつもは自由奔放で掴み所のない美陸…仕事の時に見せる真剣な表情と物言い…周りに見せる優雅な立ち振舞いと美しい言葉使い… 意外に寂しがり屋で…甘えたがりなのに甘えるのはあまり得意ではなくて… 過去の傷を自らどうにかしようと扉を開き歩んでいる姿… …僕だけに見せてくれた…弱いところ… 好きだよ…美陸… 「美陸…」 「ありがと…なーちゃん…男は嫌だって言ってたのに…ごめんね…」 「…」 「俺のこと苦手なのも…わかってたのに…」 「…」 「なーちゃん…やっぱり…怒ってる?ごめん…」 「…」 「なーちゃん?」 あぁ!!もう!!何なの!! チュッ… 「な…ちゃ?」 自分の行動に戸惑ったが同時に認めるしかない

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