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新たな旅路 31

「おはよ」 「おはよぉ。かーくん」 「今日はお揃いなのね。みおちゃんと」 「果林…話ある」 「なぁに?」 「僕たち…付き合うことになった」 「おぅ!そうなの?なにがあったのぉ?あの後で」 「それはまた後で話す」 果林の表情が曇ったことに僕たちは気が付かなかった。 その日の昼休み。今日も人気のない教室で昼食をとる 「んでんで?なにがあったの?」 SEXどうこうは多少省きはしたが事の顛末を話終えると 「よかったね。みおちゃん。気持ちが通じたんだね」 「うん。ありがと…でもさ…かーくん…かーくんも…なー…」 「あーあ!俺邪魔者になっちゃったよぉ…」 美陸の言葉を遮るように声をあげた果林に驚く 「果林?」 「いいなぁ…撫子。こーんな美人な恋人ゲットなんてさぁ」 「まさか!お前…美陸のこと…」 「ふふ…どうでしょう。でも…大好きな二人がうまくいってくれてよかった。撫子。みおちゃん傷付けたらだめだかんね」 「わかってる」 その時校内放送で呼び出された僕は美陸の額にキスをしてその部屋を出た 美陸side 「あの…かーくん」 「ん?なに?みおちゃん」 「ごめん」 「何が?」 いつもより抑揚のない声に震える。 「あの…」 「はぁ…みおちゃーん!!そんな怖がんないでよぉ!大丈夫だよぉ。気持ちを告げなかった俺が悪い!みおちゃんみたいに勇気なかったから…だからそんな顔しないで!綺麗なのに台無しだよ!ほら。笑って。俺から奪ったんだから自信持ちなよ!この俺から奪ったんだからね!!」 「かーくん」 「みおちゃん。撫子のこと裏切ったら俺は許さないよ。それだけ…覚えといて」 「はい」 「よしっ!んなら撫子をよろしくね!あの子は見かけによらず大変だから…って言わなくてもわかるかぁ。でもね。みおちゃんなら大丈夫って思えるよ。他のやつだったら全力で奪いに行くけどね」 「かーくん…大好き」 「知ってる。んならそろそろ俺らも教室戻りますか」 「うん」

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