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新たな旅路 40
「なーちゃん。俺今日帰れないかも。nadesicoの新作の案が行き詰まってるみたいで明日休みだし俺も会議に参加してくるから」
「あぁ。父さんが言ってた。僕もおいでって」
「え?一緒に来てくれるの?」
「美陸がよければね」
そして一緒に父の会社に向かった。
既に社員たちの姿は揃っていて挨拶をして席につく。初めてみる美陸の仕事をしている光景に目を奪われる。
本当に別人なのだ。学校で僕や果林以外に見せている上品な立ち振舞いともまた違う。
上の人にも動じず意見する姿。対等に話をしている。
その姿はできる人そのもので僕との大きな差を感じた
「撫子」
「父さん。何?」
「美陸。別人だろ。惚れ直した?」
「そうだね…僕も頑張らないとね…これじゃあ隣に立っていられないね」
僕の両親には美陸と付き合うことを報告している。だからといって何も変わらないんだけど…
「撫子。お前にはお前の出来ることややるべきことがある。頑張らなくていい。お前はお前でいなよ。お前だから美陸は惚れたんだろ。自信持て」
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