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クリスマス 4
部屋に戻ると更に驚く光景が広がってた。
部屋中が俺好みの可愛らしい部屋に飾り付けられてた。
「何これ…すごぉい…」
「よかった。頑張ったかいがあった」
「うん!ありがとう!なーちゃん」
嬉しくて抱きつくとしっかり支えてくれるなーちゃん。俺よりもほんの少しだけ小柄なのにいつもすごいって思う
「美陸。改めて…おめでとう!」
そういうとキスの嵐がやって来た。すっかり力の抜けた俺をなーちゃんが抱えて寝室へ運ぶ
「美陸…大好きだよ…」
そうして重なりあい交わりながら俺の誕生日は終わった…
翌日…
「おはよ。」
大好きな人の笑顔で目を覚ます。
「はよぉ…」
「体平気?連日で無理させちゃってごめんね」
「ううん!すごーく幸せだった!!」
「よかった」
啄むようなキスをくれるなーちゃんの胸に顔を埋める
「なーちゃん…ありがと」
「うん。ご飯食べよ」
「なーちゃん作ってくれたの?ありがと」
「美陸ほど上手くはないけどね。」
「顔洗ってくるね!」
鏡を覗くと首筋に小さな紅い花…
「ふふ…いつもつけてくれないから…すごーく嬉しい…」
なーちゃんはいつもキスマークはつけないしつけさせてくれない。
周りに変な想像されるのが嫌なんだって…
そっと触れようと手を伸ばす…あ!!これ!!
急いで顔を洗って戻る
「なーちゃん!!!」
「わっ!何?」
「これ…これ…ありがと!!!」
自分の指に光る物を指差してお礼を言う
「気に入ってくれた?」
「うん!!」
俺の薬指に細身のシルバーリングが当たり前に元からそこにあったかのように光を放ってた。
「嬉しいよぉ…なーちゃーん…大好きー!!」
「喜んでくれてよかった…」
照れたようにうつむくなーちゃんは可愛い
「なーちゃん!!なーちゃん!!なーちゃん!!」
「もう!耳元で叫ばないでよ…五月蠅い」
「あ。ごめん」
「ふふっ…」
俯いた俺の額にキス…
「あーもう…なーちゃん…カッコいいよぉ」
「何それ。初めて言われたよ」
「そうだー!」
「え?」
部屋に戻ってプレゼントを持ちなーちゃんのとこへ。
「これ。プレゼント。Merry Christmas!なーちゃん」
「開けていい?」
「うん」
「これ…手作り?」
「うん。」
「凄いね。売り物みたい。巻いてみていい?」
「うん!」
うん!この色で正解!良く似合ってる
「暖かい…ありがと。美陸」
ふわりと笑うなーちゃんについ見惚れる
「ずるいよぉ…なーちゃんは」
こんなに俺を虜にしちゃって…もうなーちゃん無しじゃ生きてけないよ…
ずるいの意味がわからないであろうなーちゃんがこてんと横に首を傾げる
「俺卑怯なこと大嫌いだよ?ずるいってなぁに?」
「もう!俺をこれ以上惚れさせないでよぉ!なーちゃん無しじゃ生きられなくなっちゃう」
「だめなの?僕はもう既にそうなってるよ?」
「え…えーっ!!!!!」
「そんな驚くこと?美陸を選んだ瞬間から僕は一生美陸を離さないって決めてた。美陸無しじゃいられないって思ったから告白したんだよ?」
「嬉しすぎて死んじゃうかも…」
「死なれたら困る。僕よりも先に死んじゃだめ。わかった?」
「もう!なーちゃん!」
「ねぇ…あんまり抱きつかないで?我慢できなくなるから…」
「…いいよ。我慢しないで?今日は一日中イチャイチャしよ?」
「…」
「ね?」
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