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第121話
朝陽さんを取り巻く環境も変わっていった。
その道の人に声を掛けられるようになったし取り囲まれることも増えていった
「せいくーん…助けて…僕早まったかも…」
「ごめんねぇ。朝陽さん。俺が勧めたばっかりに…」
「でも決めたの僕だし…ここまで変わるなんて思わなかったよ」
「変な人に変なことされたりしてないですか?」
「危ないときはあったけど僕一応武術はある程度は心得てるからいざとなったらどうにでもなるんだろうけど…でもねぇ。何か怖いかな…」
「じゃあ…俺も進学して先輩のとこ行きます」
「え?でも高校卒業したら仕事に専念するって…」
「朝陽さん見えないところでなんかされるのは耐えられませんから…まだ願書提出できるし明日行ってきます」
「せいくん…」
「だからもうしばらく待っててください」
「わかったぁ…」
ほっと息をつく朝陽さんを抱き締めた。
言った通り願書を提出しにいくと担任に驚かれた。
「まぁお前なら問題ないだろう」
「失礼します」
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