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いい夫婦の日?

これはまだ俺と朝陽さんが結婚して間もない頃… 朝は布団から出るのが少しずつ辛くなってきて起きたけどまだ二人してベッドの中で抱き合ってた。 「せいくん。おはよ」 「おはようございます。朝陽さん」 結婚して初めての一緒にオフ。朝陽さんはずっと忙しくてやっと取れたお休み 「あの」 「ん?」 「はぁ…相変わらず綺麗だね」 「どうしたの?朝陽さん」 「ううん…あの…今日久しぶりにデート嬉しくて…早く起きすぎちゃって…」 「ふふ…可愛い…」 すれ違って離れてやっと手に入れた小さな幸せ… チュッ 「せいくん…」 「はい。」 「愛してる」 「俺も愛してます。そんな可愛い顔しないで?出掛けたくなくなっちゃう」 「…まだ…早いし…だめ?」 「…」 勿論美味しくいただく。  「お昼になっちゃいましたね。動ける?」 「ん…大丈夫…今日は一緒にいきたいとこあるから」 「じゃあ少しマッサージしますね。ごめんなさい。激しくしちゃって」 「ううん…気持ちよかった…幸せだよ…とっても。こうしてまた一緒にいられるなんて…夢みたいだよ」 俺たちの幸せの裏には他の人の悲しみがある。 それでも俺たちは一緒にいることを選んだんだ…その人たちのためにも…というのは烏滸がましいが…二人で一生一緒にいる… きっと子供が生まれても俺の一番は朝陽さんでそれはきっと死ぬまで変わらない。 「行きたかったとこって…ここ?」 朝陽さんに連れられて来た場所は天音さんのスタジオだった。 今は蘇芳となった天音さん。蘇芳さんはいまだにとても過保護らしくどこかいくときは一緒にいくときも多いらしい 「久しぶり。二人とも」 「お久しぶりです」 「色々ご心配お掛けしました」 あの日…十夜さんと朝陽さんが二人で過ごし俺たちの道が別れた日のことを天音さんは今も気に病むことがあるときいていた 「ううん。あの日…俺…部屋まで送れば…」 やはりそれは間違いではなくて…でも… きっとあの別れがあったから俺たちは前よりずっと強く引かれあって今があるから 「あのときは十夜にも僕にも必要な時間だったのだと思います。どうか自分を攻めないで」 「ありがとう」

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