681 / 690
いい夫婦の日?
「ところで今日は何故ここに?」
「結婚式出来てないから写真だけでも撮りたくて…だめかな?」
「いいんですか?天音さん。こんな個人的なことで」
「いいんだよ。むしろ嬉しいよ。撮らせてもらえるなんて」
「衣装は俺が用意しておいた」
「蘇芳さん!お久しぶりです」
「おぅ。元気だったか?」
「はい」
「ヘアメイクは私がやるわね」
「彩芽さんまで?」
「私は勝手に着いてきただけ!せいくんのお顔も髪も久しぶりにいじりたいし」
「皆さん急なことなのにありがとうございます」
「あらぁ。いいのよぉ。朝陽くんには日頃からお世話になっているんだからぁ。ねぇ?天音ちゃん」
「彩芽!天音に寄るな!触るな!」
「んまぁ!余裕のない男は嫌われるわよぉ」
「うるせぇ」
「ほら。和海さん。だめですよ!仲良くしてください」
「うっ…わかったよぉ…んじゃ早速始めるか」
そういえば二人で撮ったプライベートの写真ってあまり持っていないかもしれない。お互い撮る方ではないから。二人で雑誌の企画でとっていたもの他には片手で足りるくらいかも
「何か…久しぶりで緊張します」
「ふふ…せいくんなら大丈夫だよ。カメラの前にたったらきっと現役時代の血が騒ぐんじゃないかな」
「そうなれないときはよろしくお願いしますね」
頬に唇を寄せる
直ぐに朱に染まる朝陽さん。いつまでも初心で可愛らしい人だ。きっと俺はこれから死ぬまでずっと惚れ直し続けるのだろう…
愛してます…朝陽さん。
fin.
ともだちにシェアしよう!