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第8話
無駄に装飾のある玄関を抜け新しい教室へ向かった
知った顔もいれば知らぬ者もいる。
人と交流をしない俺にとってはクラスメイトはどうでもいいけど。
クラス全員が揃い始業式のため体育館へ移動する。
学園長の長い退屈な話が終るとそのあとは生徒会の挨拶がある。
一人一人挨拶をしていく中で一際歓声の上がった先には神楽学園の生徒会長様がいた。
1年の頃から生徒会に属しているらしいそいつはその見た目と物腰から学園の姫と呼ばれていた。
小柄で華奢な体。肌は透き通るくらい白い。
そいつが綺麗に微笑むものだから男子校であるここで歓声が上がるのは必然なのだろう。
名前は華陵院 朝陽。
華陵院の家は国内だけでなく海外でも広くホテルを展開している。ホテル経営がメインなのだがそれだけでなく芸能事務所やファッション業界にも精通しているため先輩のご両親とは会ったこともある。
もちろん本来の姿で。
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