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台風
「十夜」
「どうしました?」
「俺…一杯不安」
「うん」
「助けて」
「うん。もっと俺を頼って。もっと夕燈さん甘やかしたいんだ」
「ん」
十夜の優しい笑顔にふっと気が抜けると眠くなってきた
「寝ていいよ。俺ここにいるから」
「うん」
少しの休息。起きたらきっと慌ただしい日々が始まる。また不安になったりすることもあるかもしれないけれど俺の一番大切な人と一緒に…
台風みたいに荒れる時もあるだろうけれど台風の後は必ず空は晴れるから…だから…俺達のところにやってきた天使に守られながら守りながら歩いていくんだ
完
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