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第43話
隅田side
最後の曲を渡した翌日、学校が終わり明日から夏休みだと浮かれ帰宅する。
そう言えば帰り際片桐に呼び出され保健室で3人で話した。
生徒会長に俺と奏多の事を伝えてもいいか?と言う話だった。生徒会長にならと了承して帰路に着いた
いつものようにテレビをつける。そしてテレビ画面に映し出されるニュースを見てガタガタ震えた。
何で…そんなの聞いてない…
大好評につき、企画延長 。
Luna e sole 遥プロデュースで楽曲発売
遥 、Luna e soleの専属プロデューサーに!
待って…何で…
そんな時仕事用の電話が鳴る
「テレビ見ました?そう言うことなのでお願いします」
「約束と違うじゃないか!」
「約束?」
「今回で曲提供は最後だって…」
「そんなこと言ってません」
「そんな…そんなの無理だ。俺には書けない!」
「そんなこと言っていいんですか?全部公表しちゃいますよ。こっちには証拠揃ってますから。ではまた明後日までにお願いしますね」
「そんな…まっ…」
一方的に電話を切られてしまった。
書けるわけがない…書きたくないものなんて…でも…書かなきゃ…書かないと…
吐き気を催しソファーから立ち上がる。胃に何も入っていないから胃液しか出ない…苦しい…
逃げたい…でも
放心状態でスタジオへ入る。どうにか…どうにか書かないと…作業に入る間際今度はプライベート用の電話が鳴った。相手は片桐だった。
「隅田。今から会える?」
「ごめん…無理だ…時間がない…」
「隅田?お前…何かあったのか?」
「明後日までに書かないと…」
俺は電話を切った
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