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第46話

夏休みも終盤に掛かったある日隅田から連絡が入る。 Luna e soleの一件が片付き少しずつ元気を取り戻していった隅田は夏休み中別荘に行きっぱなしで自宅にはいなかった。 その隅田からこっちに戻ったから自宅に来て欲しいとのことだった。 俺は朝陽さんと一緒にいたので朝陽さんと共に行くと伝え出掛けた。 久し振りの隅田の家は当たり前だがでかかった 隅田の部屋へ通されるとそこには顔色も随分と良くなっていた側には伊澄が寄り添っていた。 「急に悪いな」 「別にいいけど。どうした?」 「いや。あの後ちゃんと話せてなかったから。あの日Luna e soleと事務所の社長が謝罪に来た。今まで稀城が持っていたデータも全部おいてった。お前に言われて自分達が間違っていたって。華陵院の方にも謝罪に行ったが会長は会ってくれなかったらしい」 「父らしいな…」 朝陽さんは夏休みの間に久しぶりに父親に会い沢山話をしたそうだ あの一件以前はあまり家族仲は良くなさそうだったがそれはお互いに気を遣い合っていたから故のことだったようだ。今は毎日でも連絡を寄越す心配性の父親になっているようだ 「でここに呼んだのは久しぶりに片桐へ曲が書けて早く歌って欲しかったからなんだけど歌ってくれる?」 「もちろん」 パッと花が咲いたように笑う隅田は綺麗だと思った。朝陽さんが言ってた意味がわかった 出来に満足そうに頷いた隅田は晴れやかだった

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