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第47話

夏休みが明け二学期が始まる。 二学期は行事が多いので好きではない 9月に体育祭があり、10月は修学旅行と文化祭がある。11月には3年は自宅学習になる。朝陽さんを学校で見掛けなくなるのが寂しい。 とはいえ両親公認になったためほとんどあのマンションで一緒に過ごしている。仕事があろうがなかろうが学校だろうが休日だろうが一緒にいれる時は極力一緒に過ごすようになった。 朝陽さんのことを好きだと自覚してからは少しのことでも今まで知らなかった朝陽さんを見つける度嬉しくてにやけてだらしない顔を幾度となく見せてしまっていた。 幸せな日々のある日のこと。仕事がおし、帰る時間が当初から大分遅れた。いつものようにあのマンションに急いでいると急に後ろから話しかけられた 「星夜…どうして最近相手してくれないの?」 頻繁にあの店を利用していた時何度か相手をしてくれていた奴だった。 「ねぇ…あの噂やっぱり本当なの?相手が出来たって…」 「うん。だからあの店を使うことは恐らく無いと思う」 「そんな!僕の方が早く星夜と…」 「出会った速さは関係ない。俺があの人を選んだ。ただそれだけ。あんたには感謝してるよ。色々教えてくれた人だし…」 「じゃあ…又僕を抱いてよ。ねぇ…一度だけでいいから…」 「…ごめん…無理…本当にごめん…じゃあ…」 もう他の人を抱くなんて考えられなかった俺は踵を返した 後ろで嫉妬…恐らく憎悪に近い視線を向けられていたことに俺は気付いていなかった。 次の瞬間首に痛みを感じる。振り返ると恐ろしいくらい笑っている顔が見えた。 次の瞬間俺は意識を手放していた

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