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第51話

朝陽side 「遅くなってごめん。今から帰るから」 そう星くんから連絡が来てから1時間ほどが経過していた。今日のロケ地は確か徒歩15分ほどのところだったはずなのに…どうしたんだろう…?近いから送迎は断ったって言ってたけど 何度も電話をしてみても繋がらない。マネージャー…せいくんのお母さんへ連絡するともう一緒にはいないって… 「連絡が来てから随分経ったんですがどこか立ち寄るようなこと言ってましたか?」 「いいえ。早く朝陽さんに会いたいってスキップするように帰っていったわ」 「そうですか…」 「何かわかったら連絡くれる?こっちでも探してみるわ」 「はい」 それから不安でそこら中を歩き探し回ったけど何も見つからなかった。連絡も無い…探している間に夜が明ける。 お母さん…くるみさんから連絡が入りはやる気持ちを抑え電話に出る…でも…くるみさんの声は暗く沈んでいた 「朝陽くんこっちではまだ何もわからないわ。そっちはどう?」 「僕の方もわかりません…」 「そう…引き続き探してみるわ。朝陽くんは学校へ行きなさい。学校に来るかもしれないから」 「わかりました」 もしかしたら帰る途中にお仕事関係の人にでも会って引っ張って連れて行かれて朝まで付き合わされて連絡が出来なかったのかもしれない…今回の共演者はベテランの世話好きな人って言ってたから…朝には解放して貰えて学校に来るかもしれない。そう自分に言い聞かせ支度をし登校する。 休み時間もう一度連絡をしてみるけれどやはり繋がらない。隅田くんに連絡すると教室にはいないと言う… 本当に…どこへ行ってしまったんだろう…やはり1日中連絡は来ないまま放課後になる。放課後になり靴を履いているところに隅田くんがやって来た 「生徒会長…あ…役員交代あったから今は…華陵院先輩?…まぁどっちでもいっか…片桐から連絡ありましたか?」 ふるふると首を振る 「何か面倒なことに巻き込まれていないといいけど…」 そう言った隅田くんの言葉が今現実に起こっているとはその時はまだ気付いていなかった

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