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第69話
隅田に背中を押され学校を出ると電話を入れる。
1コール鳴り終わる前に朝陽さんの声がする
「せいくん!電話なんて珍しいねどうしたの?」
「朝陽さんに会いたいです」
「へっ?」
「朝陽さんに会いたいです。会えませんか?」
「会いに行っていいの?もう大丈夫なの?仕事は」
「はい。やっと、落ち着いて時間が出来たので…でも朝陽さんの勉強の邪魔したくないなぁって思ったら会いたいなんて言うのダメかなって何日か考えてました。でもやっぱり会いたかったから…」
「僕もずっと会いたかった。僕の家からだったらあのマンションの方が近いから早く着けるよ。そっちにいって待っててもいい?」
「はい!俺も着替えたら直ぐいきますね」
久し振りに会えると思い浮き足だっていた。
自宅に戻り着替える。マンションの近くの公園へ差し掛かったとき電話が鳴った。朝陽さんだった。
もしかすると来れなくなったのかな?不安に思いながら通話ボタンを押した
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