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第75話

一日中食事も取らず話したり体を重ねたり繰り返し過ごした。 朝陽さんは何度も可愛く強請るので我慢なんて効かなかった。 「もう夕方になっちゃいましたねぇ。流石にお腹減りました」 「…僕も…」 「何か適当に頼みますね」 「…ん…」 「声掠れちゃいましたね…」 「だって…気持ちよすぎて声我慢できなかったんだもん…」 目を潤ませながら見つめてくる朝陽さんに思わず欲情してしまったが流石に堪えた。朝陽さんに気付かれないようにベッドから降りた。 「水なくなっちゃったんで取ってきますね」 「直ぐ…帰ってきてね…」 「くっ…そ…可愛い…」 キスを一つ落とすと照れた朝陽さんは布団に顔を埋めた 目だけ出して呟く 「せいくん…カッコいい…もう…好き…」 「何言ってるんですか…」 「だって…カッコいいもん…」 「朝陽さんのためにもっとカッコよくなりますね」 「やだ…これ以上カッコ良くならないでよ…」 「もう…可愛いなぁ…待ってて下さいね」 「うん…」 水を取り寝室へ戻る。朝陽さんへ口移しで上げるとまた赤くなっていた…飲み込みきれなかった水が口端から溢れてそれもやらしかった 「もう…せいくん…恥ずかしい…」 ペロリと溢れた滴を嘗めとると恨めしそうに俺を見上げた。 俺の指先を引き自分に寄せ仕返しとばかりに朝陽さんがキスをくれた 「朝陽さん…だめですって…もう今日はおしまい。ね?」 「わかったぁ…」 拗ねたように唇を尖らせ俯いた 「俺をどうするつもりなんですか…朝陽さん…」 その後部屋に食事が届き二人でゆっくり過ごした。

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