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第115話

「お久し振りです。お元気でしたか?」 「あぁ…元気だよ」 「俺最近この辺に引っ越したんです。嶺と一緒に」 「そうなんだ」 「先輩こそ、この辺じゃないんじゃないですか?」 「いや。この辺だよ。お前には家知られたくなくて隠してたけど」 「えっ?じゃあ…」 「ごめんな…騙すようなことして」 「いいですよ。恋人に会わせたく無かったんでしょう?美人さんですもんね」 ニヤリと笑って朝陽さんを見た。 「初めまして。華稜院先輩。あなたが先輩のお相手だったんですね。どうりで俺なんか相手にされないはずですね」 「僕のこと知ってるの?」 「知ってるも何も兄達が自慢してましたから。貴方と同級生だって」 「自慢?」 「二人して先輩の写真見せながら熱弁してましたよ」 「そっか。瑛斗くんも彗斗くんも元気?」 「えぇ。とても。同棲勧めてくれたのも兄達です。嶺を…あ…僕の恋人なんですけど…嶺を長く待たせたんだからその分一緒に過ごせる時間を増やせって」 「上手くいったんだね。良かった」 「片桐先輩のお陰です」 「仲良くやってんなら良かった」 「で、先輩。何で学校とそんなに違うんですか?メッチャイケメンですね」 「あまりこの姿知られたくなくてな」 「男子校だしこのまま行っちゃったら大変なことになりそうですもんね」 「そういうこと。だから内緒な」 「はい。勿論です。あ…嶺には話しても…?」 「あぁ。いいよ」 「…あの…まさか相馬星夜じゃないですよね?すごく似てるけど…」 「あぁ…と…その通りだけど…」 「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!俺そんな人相手に…なんかすいません…俺…大ファンなんです!!握手して下さい!」 「いいよ」 「ふわぁぁぁぁ…もう手洗えない!!」

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